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 目次


   ピアノとフェルデンクライス(2) 20代 ピアノ講師  
  
※下記の「ピアノと・・・(1)」と同じ人の数年後の「声」です。
                 
  ピアノとフェルデンクライス(1) 20代 学生

  レッスンで変わったこと 60代 男性 


  F I の体験談です  M.H.さん 45歳 女性
                     

   器用と不器用の壁 安藤淑子さん
               (全国ミス健康美総合優勝)

  ATM からの気づきの具体例 S.Mさん 30代 男性

  腰の痛みが無くなりました M.Mさん 20代 女性

  ウォーキングを楽しむ 40代 女性

  PCとアルゼンチンタンゴ 40代 女性

  中国武術とフェルデンクライス 50代 男性 

  両股関節変形症 50代 女性

  ギタリスト&カウンセラー M.Kさん 50代 男性

  背中の痛みと緊張 50代 女性 











 ピアノとフェルデンクライス(2)

(20代 ピアノ講師)


大学2年生の時に出会ったフェルデンクライス。
あれから3年が経ちました。4月からピアノ講師として就職し、環境が大きく変わりました。学生の頃は月に1〜2回通っていたFIも、今では2ケ月に1回くらいになってしまいました。

学生の頃は、毎年多くの演奏会に出演する機会をいただいたり、夢だったオーケストラとの共演も叶いました。フェルデンクライスに出会っていなかったら、夢のままで終わっていたかもしれません。

3年前と比較して、自分で自分が開放的に、楽観的に、柔軟に、そして、プラス思考になったと感じています。現に、久しぶりに会った人からは「なんか変わったよね」「よく笑うようになったよね」「前までもっと怖くて真面目な人だと思っていた」などと言われるようになりました。

過去の私は自分に自信がなくて、学業もピアノも人より打ち込まなければ追いつけないと思い込み、何事も必死に取り組んでいました。人と比べてできない自分に落胆し、自身に高いハードルを課し、頑張ることが正義だと思い込み、苦しみながら生活していました。きっとそれが身体の緊張を助長させ、頑張って弾いて腕を痛めて、本番では緊張して思い通りに弾けなくて、さらに頑張らねば・・・、という悪循環を生みだしていたのでしょう。

しかし、フェルデンクライスを通して自分と向き合うようになり、比べる対象が自分に変わりました。周りに追いつこうと必死にもがき、自分を追い込んでいた緊張感のある生活から離れ、前の自分より今の自分の方がより良い演奏ができる喜び、理想の音が出せる嬉しさ、多彩な音色を操れる幸せ、テクニック的な問題の解消による快適さ、そしてなにより音楽の美しさ、楽しさなどを感じられるようになったことで、変われたのかもしれません。

現在は、心身ともに開放的に過ごせているおかげか、社会人になって環境が変わってもあまりストレスを感じることなく、大好きなピアノに携わることができて、日々喜びを感じながら生活しています。

日常生活において、自分の違和感や変化に以前より敏感に気づくようになり、それが自分を見つめ直すことに繋がっているのだと思います。

現在私は、3歳のお子さんから、定年退職された60代の方まで、50名弱の生徒さんにピアノを教えています。現代社会は多忙を極め、幼稚園児は小学校受験を、小学生は中学受験をする方もかなり多くいます。
塾や習い事に追われる子供たちは、果たして心から楽しんで音楽をすることができるでしょうか。そのような生徒さんは、身体も固まりがちで、演奏面においても音色が硬い傾向にある気がします。

私は大岩先生のようなFIやフェルデンクライスの指導はできませんが、ここで培った”自然体”でいることとは何か、また、私にできることはなにか日々考えながら生徒さんと接することに努めました。私は自身の経験から、自然体から笑いを連想しました。
私は、「緊張の解放(ほぐれる)→笑い」の関係が生じるならば、「笑い→緊張の解放」も生じるのではないかと考えました。

日々時間に追われ、毎日を慌ただしく生きる生徒さんたちには、趣味の一つとして、生活の彩りの一つとして音楽やピアノを選択されていることが多いと思います。そんな中で楽しく、心から笑っているときは、身体に無駄な緊張は無いと思います。
私はまず会話での笑いを心がけ、それからレッスンに入るようにしています。週に一回のレッスンは、追われる時間を忘れて音の世界に浸る数十分であっても良いのではないかなと思うようになりました。

過去に私自身が身体の痛みや緊張があり、思いを音に反映できず、思い描く演奏ができなかった苦い経験をもとに、生徒さんの悩みに応じた指導を出来るだけ心がけています。的確なアドバイスはまだまだ難しいですが、心身の原因を突き止められるようになりました。自身の克服経験をもとに、私なりの改善策を伝えることができました。
そして、生徒さんからは、「以前より本番を楽しむことができた」や、「本番で緊張すると音が抜けがちだったが、抜けにくくなった」などのお声をいただきました。私の過去と重なり、本番の心持ちが変化した生徒さんの成長がとても嬉しかったです。

先生はよく、「フェルデンクライスには正解がない」とおっしゃいます。それは終わりのない旅をするようなものだと思うのですが、ピアノの世界もまた同じです。これからも自分と向き合うことを大切に、先生のお力をお借りして、昨日の自分より今日の自分が少しでも良いものであるように、日々精進して参りたいと思います。






 


ピアノとフェルデンクライス(1)
      
20代 学生)

 

私はピアノを弾き始めて17年になる。

背は低く、指も細く、決して体格が良いとは言えない。試験やコンクールの講評にはいつも決まって、音が浮かないようにとか、体重を乗せてとか、大きな音を叩かないで、などと書かれていた。そして指に重さを乗せるようにと言われても、感覚的に全く掴めなかった。先生の話を頭では分かっているつもりでも、身体に馴染むことはなく、ずっと違和感を感じていた。

さらに、肩こりと腰痛にも悩まされていた。腱鞘炎になったことはないが、弾いたあとの腕の疲れや筋肉痛のような痛みもどうにかしたいと思っていた。しかし、脱力をしたくても、全ての力を抜いてしまうと芯のない弱い音になってしまうし、どこをどう抜いていいのか分からなかった。

本当の脱力とはどういうものなのか、知りたかった。自分の身体で感じてみたかった。

 

大岩先生にレッスンをしていただくようになって、半年が経つ。

最初はグループレッスンから始めた。本来人間が持つ合理的で効率的な動きを骨格模型を使って教えていただきながら、自分で自分の身体を探ること、感じることから教えていただいた。

自分の身体のことは自分で感じるしかないのだとハッとした。それからはピアノを弾く時のような違和感(体を固めている感覚)を日常生活でも感じようと努めた。どこにどのような違和感を感じ、どこを緩めたら楽に軽くなるのか、四六時中感じようとした。

自分の身体の内部を組み立てることを意識し始めると、今度は周りの人たちの身体にも目がいくようになった。同じ動作をしていても、それぞれに癖や緊張があり、動きが異なることに気づいた。この観察は自分を顧みることにもつながり、自分では見えない自分の姿をイメージしながら身体の中を感じていくのに大いに役に立った。

 

個人レッスンに通うようになってからは、マンツーマンのレッスンのため、ささいな疑問をすぐに先生に投げ掛けることができるし、すぐに理解できなくても、根気よく丁寧に教えてくださるおかげで、新たに感じられるようになったことが格段に増えた。二週間に一度のレッスンは新たな自分をたくさん発見できるので、毎回とても楽しみにしている。

 

個人レッスンに数回通うと、慢性的な緊張状態とそれがゆるんだ時の違いを少しずつ感じられるようになってきた。身体のニュートラルな位置がなんとなくわかるようになってきた。すると肩こりや腰痛はなくなり、眠りも深くなった。最初は自分の身体の変化に戸惑ったが、だんだんと緩んだ状態が心地よくなっていった。

そして、身体の重さを移動させて乗せるような感覚を体感したときには、求めていた感覚はこれだ!と思った。この感覚を味わったときには、大変な衝撃を受けた。それ以来、演奏にはたくさんの変化が表れ出した。

 

まず、音量と響きが格段にアップした。演奏が楽にできるようになり、指が速く動くようになった。今まで大きなピアノに弾かれているような状態だったが、小さな自分が大きなピアノを操っているような感覚に変わった。また、腕が長く使えるようになり、全く力を入れていないのにものすごいパワーが出るため、ある時簡単に弦が切れてしまったこともあった。

変化はそれだけではない。本番で緊張しても身体や音が浮きにくくなった。頭が真っ白になることも減り、平常時に近い演奏ができるようになった。

 

講評には良いテクニックだ、音が良く鳴っている、安定していると書かれるようになった。今までの私には考えられない講評だった。さらに友人や知人たちにも、この半年で演奏がすごく上手になった、すごく音が出るようになった、楽に弾いているように見える、と言ってもらえるようになった。半年の変化に自分でも驚くばかりである。

 

フェルデンクライスに精通する私のピアノの師は、レッスンの度に変化する私の演奏や身体つきにすぐに気づいてくださった。ここの使い方がよくなった、ここの演奏がすごく良くなった、でもこっちはまだ使えていないね、そこが痛むのはここに力が入っているからだ、だからこうしてみたらどうだろう、とその時々の変化を共有し、演奏の仕方を変える提案もしてくださった。歩き方や姿勢も美しくなり、舞台に歩いて出てくるときは堂々として立派だったとのお言葉をいただけた。

 

ある時、外国人の男性の先生から、ピアノのレッスンを受ける機会があった。5年前に別の外国人男性の先生にレッスンしていただいた時には、先生の弾くピアノの音の豊かさと、自分の出す音とのあまりの違いに愕然、呆然とし、理想の音に近づくことなどは、ほとんどできなかった。ホールに響き渡る先生の音が羨ましかった。

当時は、先生は男性で体格が良いし、指も私の倍くらい太いしなどと理由をつけて、この差は仕方のないものだと勝手に思い込んでいた。しかし今回はそのようなことはなく、先生の求める音にすんなりと応えられた。先生と自分の音が近く感じられた。そのため今回のレッスンでは音楽的な、より深い所へのアプローチができ、とても身になるものになった。

 

身体をうまく使えないことによって、音楽的な表現の幅が狭くなってしまうのは、内に秘めた音楽を無駄にしているのと同じことであると思うようになった。以前より少し身体を使えるようになり、色々な音を出せるようになったので、音楽が、自分の理想にどんどん近づいていく日々の練習がとても楽しい。音楽を内から感じられるようになって、音楽の素晴らしさを心から感じられるようになり、本当に楽しいし、嬉しい。

 

この半年で、身体や演奏だけでなく、考え方も変わってきた。フェルデンクライスには正解、不正解が存在しない。先生に提示されたことを理解しようともせずコピーすることは、自分(の身体)と向き合っているとは言えない。自分にとってのより良い方法、身体の使い方を追求し続けることの大切さを学んだ。これにより、固定観念に捉われないで、新しいことを恐れず、何事にも幅広く柔軟に対処できるようになると思った。

 

たった半年でこれだけの変化を体感した。今後、自分の身体がどこまでゆるむのか、どんな新たな感覚と演奏ができるのか、わくわくしながら日々自分の身体と向き合っている。

 

新たな可能性を引き出してくださる先生に感謝し、これからもずっと、自分の身体と真摯に向き合っていきたい。そして、フェルデンクライスや脱力に精通する私のピアノの師のように、生徒を苦しみから救い、音楽の本当の素晴らしさを伝えられるようなピアノの指導者になりたい。さらに、アルゲリッチやルービンシュタインのように、歳を重ねても色褪せない、むしろ進化し続けるような演奏をし続けたい。

 

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 レッスンで変わったこと  (60代男性)

 

フェルデンクライス名古屋で大岩先生のレッスンを受けるようになってから、3年が経とうとしている。思いのほか私には大きな変化があったようだ。


第1に、すっきりと立てるようになった。もちろん、昔の私と比較してのことだが、自分でそう思えることがうれしい。

3か月ほど前のことだが、講演する機会があった。後でそのときの写真を送っていただいたのだが、写真の私は実に自然に立っていて、昔のように傾いていない。昔の姿勢はひどかった。必ず首は傾いていて、疲れてくると「身体が歪んでいる」と、よく家人に言われていた。最近、知人から「痩せましたね」と言われることがある。特に痩せたということはないのだが、すっきりと立つとスマートに見えるようだ。


第2に、身体に対する関心が高くなった。身体をちょっと動かしたり、動きながら身体の部位を意識したりしている自分に気づくようになった。

朝はベッドの中で背骨を前後左右に曲げ伸ばし、通勤のときは歩きながら肩甲骨をゆっくりと回し、そうしながら足の裏の形を考えたりしている。椅子やソファでは腰を曲げたり反らしたりして、湯船では足の指の骨を付け根まで触ったりしている。不精なもので計画的ではないのだが、それだけ身に付いてきたということである。


第3に、肩凝りなどもなくなり、身体が楽になった。左腕が上がらず電車の吊革も持てなかったのだが、いつの間にか右腕と同じように上げられる。第1と第2の変化の結果なのだろう。力みや強張りがなくなり、またいつも無くそうとしているのだから。


もともとフェルデンクライス名古屋に通うようになったのは、腰痛の治療と予防のためである。それまで私には、東京にお世話になっている整体の治療院があって、15年ほど通っていた。名古屋に移ることになり通えなくなったので、「フェルデンクライス」という名前の記憶と私の好奇心、それに御縁があって大岩先生のもとを訪れることになった。


先生は「治療」ではなく「レッスン」だと仰った。そういうものかと思いながら、それ以来2週に1回のペースでレッスンを受けてきたのは、肩が凝らないという効果が直ぐに表れたからである。整体に代わる「治療」の効果は直ぐにわかったが、「レッスン」の意味が分かるには1年以上かかった。いや今もあまり分かっていないのかもしれない。「レッスン」については改めて記したい。





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     「FIの体験談です

 

        (M.H.さん 45歳 女性)





 
F.I.(個人レッスン)を受け始めて8ヶ月が経ちました。

 

私は、30代半ばから肩こり、目の疲れ、腰痛などに悩まされていました。

マッサージ、鍼灸、整体など、多いときは週に3回通っていました。

いろんな店を渡り歩いて5年ぐらい経ちましたが、ほとんど変化がなく止めました。

 

今度はフィットネスクラブに入会しました。

水泳、アクアビクス、エアロビクス、ヨガ、筋トレなど良さそうなものは全て試しました。

フィットネスクラブでは、多くの人が無理な運動のせいで関節や腰、背中に痛みや炎症を抱え悩んでいました。

私も肩こり、腰痛は治るどころか酷くなるばかりで、顔色は悪いし、顔つきも老けてくるし、気分もすごく落ち込みました。

3年通い、止めました。

 

このころ、身体の硬さが原因かもしれないと思い始め、「身体 柔らかい」などと検索していて、フェルデンクライスという言葉に出会いました。

もう、こうなれば、良さそうなものは全て試してみようと決心し、フェルデンクライスに通うことにしました。

 

1回目はただの優しいマッサージという感じでピンときませんでした。

期待せずに通った4回目の帰り道、衝撃を受けました。

お腹に貼り付いていた、固い感覚(肉?筋肉?筋?)が無くなり、足を前に出したり、手を前後に振ったりすることがとても楽に感じたのです。

初めての感覚でした。

大岩先生のおっしゃる「自分でも気付かずに身体を緊張させていること、そこに気付くのがフェルデンクライスなんだ」という意味が少しだけ理解できた瞬間でした。

 

その日からフェルデンクライスにはまり、今では腰痛も肩こりも目の痛みもかなり良くなりました。

以下はフェルデンクライスのお陰で変わったことです。

 

・体つきが目に見えてキレイになった。特に足が細くなり、今まで避けていたスカートをはけるようになった。

・肌つやが良くなった。月に1万円ほどかけていた化粧品を止め、オリーブオイルのみに変えた。

・大量のサプリメントを全て止めた。身体のだるさが無くなり若々しくなったので、飲む必要がなったので。

・顔のシワ、たるみが減った。おでこのシワが1本も無くなった。あごのたるみが減り、すっきりしたと数ヶ月ぶりに会った友人に驚かれた。

 

身体が軽くなると動きが軽快になり、外出も楽しくなります。

以前よりもおしゃれを楽しむようになりました。

フェルデンクライスに出会って人生が良い方向に変わりました。

大岩先生に出会えたことを心から感謝しています。




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器用と不器用の壁     


2007年全国ミス健康美 総合優勝


(安藤さんは2011年の全国大会でも総合優勝されました)

 安藤淑子



 




 2006年12月、初めてATM(グループレッスン)に参加する。

動きの少ないレッスンに要領を得ない私に対し、先生は
FI(個人レ

ッスン
)を受けるよう促す。それが、フェルデンクライスメソッド

との出会いである。

 


それから8ケ月後、
40歳の私は、ミス21健康美大会(全国大会)

・西日本健康美大会で優勝する。今年はミス21では二位となる

が、西日本では二連覇し、実力は定着してきている。そう記すと

聞こえはいいが、その裏には先生と二人三脚の、トレーニングの

怪我が原因の根深い腰痛、その原因となった身体の歪み、バラン

ス感覚から程遠い、ずれた身体感覚、リラックスできない、呼吸

の浅い、ウエイトに対抗するためにつけた筋肉で固まりきった、

石のような身体との格闘があった。

 


 元来心身共に脆弱な私が、26歳で飛び込んだ世界がスポーツ

の中のスポーツとも言われる最も過酷な競技「ボディビルディン

グ」。自己改革を企てたわけだ。運動神経も経験もない、痩せて

弱弱しい私にとって、身体つくりは難航を極めた。それでも10

年間、ジムの男性ビルダーに弟子入りし、重量アップは筋量アッ

プ、よりハードに身体を痛めつければつけるほど身体は発達する

と信じ、ハードトレーニングに明け暮れた。その間、3回の県大

会優勝を果たすものの、全国レベルでは歯がたたなかった。

 


 外見は健康そのものになったが、その実、瀕死の状態であった

。まっすぐに立てない、歩き方が分からない、インナーマッスル

が使えないことによる呼吸の浅さ、動くことが億劫、生きるのが

辛い、まるでうつ症。その原因が、強力な意思の力で歪んだ骨格

、ズレた感覚の身体を、内側の骨を使わずアウターの筋肉のみを

使って、強制的に動かしていたことによるものとは露知らずに。

ボディビルダー以前に人間未満、あまりに無知、未熟、無感覚、

不勉強無経験によって身体を壊す前に、私はボディビルを諦め、

全体のバランスや動き女性らしさ、優雅さを競う健康美に転向し

たのは今から5年前のことである。

 


 健康美転向後3年目にロルフィングの施術を受け、筋膜を伸ば

し、身体的に癒着のない
ニュートラルな状態にし、順位を全国2

位にまで上げてきた私は、よりしなやかな、ながれるような優雅

な動きのできる身体への変貌を求められた。

 


 ロルフィングの先生の勧めもあって、神経系を開発するフェル

デンクライスメソッドに辿りついたわけだ。

 


 1回目の
FIで、先生の言うところの垂直に立てる状態の身体に

調整されたとき、吐き気と眩暈を覚えた。従来の「まっすぐ」の

感覚とのズレに、脳がパニックを引き起こしたのだ。それから生

まれて一番ひどい風邪をひき、約1ケ月間寝込んだのだ。先生は根

気強く、歪んだ上に、筋肉の鎧で感覚を無視してガッチリガード

した身体を、薄皮を剥がすよう毎回いろんなアプローチでほぐし

ていった。

 


 
FIは、本来更なる高みを目指し、より洗練された高度な身体の

動きを司る脳神経回路の開発の為に芸術家やアスリートが受ける

類のもので、毎回自分の癖になった身体のワンパターンな動かし

方による腰痛で飛び込んでくるようなものではないにも関わらず

、じっくり対処していただいた。先生の質の高い動きへの誘導も

、固まりきった身体は抵抗し、力みが抜けきらなかったものだ。

それでも毎回気づくことがあり、身体の歪みも次第にとれ、快適

に感じる時もあり、最終的には大会の為のステージング、パフォ

ーマンスに至るまで、フェルデンクライス的立場から指導してい

ただいた。その年、私は全国一位になった。

 


 内なる世界、未知の可能性溢れるワンダーランドである、自身

の身体、解剖図からは想像もできない繊細にしてダイナミックな

骨格の連動した動きは、まるでドミノ倒しのように全身を伝わり

ながら、優雅で洗練された動きとなって、見る人に安心感と感動

を与えるであろう。

 


 この感覚を得る為には、全身が脱力されていて、かつ一本の軸

となるセンターが通っていなければ身体は緩まないし、リラック

スできないので筋肉からは力は抜けないし、骨格を操ることは不

可能だ。このセンターを通すにあたって、フェルデンクライスを

始める三ヶ月前から始めていた「ゆる体操」が大いに助けとなっ

た。ゆる体操で身体を緩め、「ゆる体操」の創始者の高岡英夫先

生の著書からセンターを通す方法を得、骨を動かすインナーマッ

スルをゆる体操で鍛え、最も厄介で悪条件の揃った、ニュートラ

ルな感覚にたどり着くのは相当難しいであろうと思われていた私

は、脱力してインナーマッスルを使ってセンターを通し、更にハ

イレベルなパフォーマンスをする内からの骨格の動かし方を学ん

でいくうちに、飛躍的に短期間に進歩していった。

 


 センターが形成されたが故に、ブレーキがかかることなく最短

ルートを筋肉ではなく骨を感じながら、無意識に波状に広がる動

きができるようになり、プロポーション、姿勢、動き、パフォー

マンス、発声、呼吸、精神状態にいたるまで大幅に改善された。

ウエイトトレーニングも骨格を意識することで、無駄のない、理

に適ったフォームで冷静にターゲットとする部位に負荷をのせる

ことができるようになったし。何より身体が固まることの弊害を

知り尽くした私だからこそ、それに悩む多くの方に、ダンベル体

操を通じて改善策を提供することができると自負している。


 現在私は、バレエ、ジャズダンス、ヒップホップダンスと、以

前は敬遠していた、脱力しながらもセンターが通り、末端まで連

動した動きを要求されるものを楽しんでいる。

 


 人間は、人間になることが難しい。自分の間違った認識から身

体の使い方を誤り、その使い方に固執し、最終的には固まった身

体の、痛みに喘ぐ老人になるのがおちだろう。


個人の能力も身体の内側の自由度により決定され、苦い思いをす

るかもしれない。私がずっとそうであったように、自分の内側に

目を向けず、感覚を研ぎ澄ませず、自然な骨格の動きを感じるこ

となく自分の強固な意志で、強制的にロボットのように身体を動

かしたとしても、それは見苦しく、本人に苦痛なだけである。



 筋肉が硬直し、動きにブレーキをかけ、身体がいつも緊張状態

にあると、心も不安定になる。それが性格に反映されたり、体調

や、限界を超えた脳へのストレスが社会的事件を引き起こす引き

金になりうることも充分あるだろう。


私は幸いなことに、ロルフィングで筋膜を一様に伸ばして癒着を

外し、フェルデンクライスメソッドで脳神経系をつなぎ、ゆる体

操で身体を緩め、インナーマッスルを強化しセンターを通すこと

により、苦しい繋がらない身体から開放された。頑張るのではな

く、最も楽で理に適った動きを選択できるようになった。同時に

幼少の頃から内向的で対人恐怖症で、人間が苦手な私も、身体が

緩み、自由に楽に自然に身体に任せられるようになり、恐れるこ

となく人と接し、思いやりの情を表すことができるようになった

。身体と心に余裕ができたのだ。ただただ、大岩先生に感謝であ

る。技術的にも素晴らしい。身体は無限の可能性の宝庫であるこ

とを教えてくれた。私はワンダーランドのほんの入り口にいる。


ATM
で、もっと自分の身体のからくりに気づきたいものだ。

 


 これからも、フェルデンクライスメソッドと共に歩み、自身の

身体を探検開発し、パフォーマンススキルをアップし、表現者、

競技者、指導者として成長し、人間的に磨かれた、思いやり深い

、人の役に立てる人間になりたいものだし、そのためのプロセス

であったと思うのだ。 







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ATMからの気づきの具体例


( S.M さん 30代男性 )


腰椎ヘルニアを患って以来、様々な治療法やボディワークを試し

ていた流れでフェルデンクライスメソッドと出会いました。

ATMはかれこれ4年ほど、月に1〜2回のペースで参加している

のですが、毎回新鮮な気づきが得られています。

それは身体の動かし方のことだけではなく、考え方や視野の広が

り、集団の中での自己の在り方の変化につながるような気づきな

のです。

今ではすでに腰椎ヘルニアの不快感からは解放されましたが、自

分の内に潜んでいる可能性との出会いが、それに伴って外の世界

も変化することが面白くて参加し続けています。

  < 肚からの波呼吸ATM 2011,9/4レギュラークラス>


お腹を凹まして息を吐く時、つい腰を反らせたり、胸骨を上へ上

げてしまいがちだが、逆の動き・腰を少し丸める、胸骨を下げる

ような動きの連動を探る、屈筋と伸筋を切り替える、といった今

回の
ATM
を体験して、自分には癖がある・思い込みがあることに

気づいた。
BFR胸から姿勢を整えるや、逆腹式呼吸の動きを「正

しい」と思い込んでいたので、始めはすごく違和感があった
ATM

だが、正しいと思い込んでいた呼吸の動きの連動を追っていった

ら、腰を縮めていることに気づけた。今回の
ATMは、立禅の姿勢

のポイントといわれる「虚領長頸」や「含胸抜背」の状態の実現にと

ても役にたつと思う。アレクサンダーテクニークの「頭は前に上

に、頸を楽に、背は縦に伸び横に広がる、膝は前へ」のプライマ

リーコントロールにもつながる感覚かもしれないと感じた。


        <日常の具体的な気づき>


食器等を洗うとき、足を前後に開いて重心を後ろ足に置くと、呼

吸と姿勢が楽な状態で(身体に負担をかけないで)できることに

気づく。

 

 

魚類のような背骨の動きのATM(肋骨がアコーディオンのように

動く
ATM)の後に、自転車のペダルをこぐ動作が楽になった。そ

れまでは大腿部を力ませて(部分の力に頼って)ペダルをこいで

いたので、疲れやすかったり、長時間の運転で膝に痛みを感じる

ことが多々あったが、
ATM後は腸骨や肋骨の動きの参加を感じら

れるようになったことと、表面の筋肉を硬くせずに奥の筋肉を使

って動く感覚を体験したことで、長時間・長距離の自転車運転が

楽になった。足関節、膝関節、股関節を協調させて動く
ATMも楽

にペダルをこぐ感覚につながった。

 


本を読んでいたらいつの間にか3時間以上経っていた、というこ

とがよく起こる。これは無意識に楽な姿勢や呼吸ができるように

なったからかもしれないが、それよりも
ATM時の変性意識状態が

、チクセントミハイ博士が提唱した「フロー」な意識の状態に近

いために、対象に没頭できていたからではないかと思う。


このATM時の変性意識状態は、「この動きを○回やろう」「上手

に正しい動きをしなければ」「周りの人はまだ動いているのに、

自分だけ動きを止めて休むのは恥ずかしい」といった自意識の運

動に気づき、眺め、手放していったことで自然と訪れるようにな

ったものだと思う。

   

 



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紫木蓮











 腰の痛みが無くなりました 

( M.M さん 20代女性 )

 腰の痛みをどうにかしたくて、FIをお願いしたのが初めでした。

夜寝ていても、痛みで起きてしまうことが度々あったのですが、

FIを受け2〜3日経ってからその痛みが急に無くなり、とても 驚いた

ことを覚えています。

FIを受けいつも驚くのは、効果が持続することです。

今までカイロプラクティックに何度か通いましたが、受けた直後 の

み軽くなるばかりで、あっという間に元に戻るという繰り返しでした。

FIではそれがなく、そればかりか、受ける度にどんどんと状態が 良

くなっていくのが実感出来ます。

事務職のため、1日8時間椅子に座りっぱなしですが、今では肩こり

も あまり感じることがなく、とても快適に仕事をしています。

とても不思議なセッションです。 マッサージのようにしか見えず、痛

みもないのに、効果があるというのは 中々珍しいのではないかと

思います。




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ウォーキングを楽しむ

(40代女性)


 

ATM(グループレッスン)とFI(個人レッスン)を2年ほど続

けています。

 

右足首を捻挫して3週間ギブスをはめていたのですが、


治っても正座や階段の下りがやりにくくなってしまいました。


レントゲンでは異常がないのであきらめていたのですが、


FI
(個人レッスン)でそれができるようになり、今は10`のウ

ォーキングも心配なく参加しています。

 


また仕事でパソコン作業が多く肩こりに悩んでいたのですが、


楽な姿勢がとれるようになり、以前と比べ目や肩に力を入れな

くなったので
疲れにくくなり、肩こりもかなり改善されました。

 

精神的にも楽になり、むやみに力んで自分で自分を追い込んで

いたのだと
気づくようになりストレスが減りました。


趣味のウォーキングでは、以前はただ何キロ歩いたという満足

感を得ることが
中心でしたが、今は、顔にあたる風が心地よく

てしばらく立ち止まっていたり、
とんぼや蝶の動きが楽しくて

じっと観察していたりします。

時間までにゴールできなくても情緒を感じることができる満足

感の方が大きいです。

 

日常生活の中でもふと楽しいと思えることが多くなり、


発想が豊かになったように感じます。物造り講座などでも


へたでも自分なりの創造するということが面白くなってきまし

た。

 

最初はフェルデンクライスがよくわからなかったのですが、


大岩先生は個人の話をよく聞いて丁寧に説明してくれるので


安心して受けることができました。押し付けがましくなく自然

体で
接してくれるので私も気楽に通え、リラックスできる時間

にも
なっています。




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PCとアルゼンチンタンゴ


(40代 女性)



 フェルデンクライスは私にとってなくてはならないもの。


仕事はPCワーク、そして趣味でアルゼンチンタンゴを習っていま

すが、仕事のあとも肩こりが治りやすくなってきました。

また、タンゴを踊るときも程よく力が抜けて非常に踊りやすくなっ

てきました。

おかげで20代のころより、体のしなやかさには自信がついてきま

した。


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中国武術とフェルデンクライス

 
(50代男性)




 

私は、長い間、空手を学んできました。しかし、年齢を重ねる

ごとに体調不良や故障が多くなり、体に負荷をかける練習に限界

を感じるようになりました。


 その後、太極拳等の中国武術に出会い、精妙な身体操作に魅か

れるようになりました。


「体をゆるめる」「軸を意識する」「体をつなげる」等の中国武

術の要訣は、頭では解ったつもりでも、体で表現することは非常

に困難でした。しかし、フェルデンクライスメソッドを始めたこ

とで、「からだ」と「動き」の質が大きく変化し、武術に対する

理解が急激に深まりました。


FIでは、気づかなかった緊張が解きほぐされ、調和の取れた自

由な動きを体感することができました。自分では到達できなかっ

た、より高度な段階に進んだ感じがします。


また、ATMを受けることで、FIで感じた感覚を再確認し、

様々な動作を通じ快適な状態を自分で探すことができるようにな

りました。


 レッスンを受けるたびにいつも新しい発見があります。また、

体が変わることで精神的にも不安や緊張が少なくなった気がしま

す。今後、どのように変化していくのか楽しみにしています。

 



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両股関節変形症 

(50代女性)




 

 正直言って、ここまで良くなるとは思いませんでした。あれほどひ

どかった痛みが取れてしまったことに、本当に感謝しています。


 最近では、自分がどんな歩き方をしているか意識できるようになり

、身体の楽な動かし方を少しずつ探れるようになってきましたが、こ

れがフェルデンクライス・メソッドの神髄なのだそうです。痛みを取る

だけ、コリをほぐすだけの治療法ではなく、身体の状態に自分で気

付いて自分で修正していくレッスンだということがようやく少しわかっ

てきました。

 


 私は、第2子出産後に両股関節変形症が悪化し、ひどい痛みとと

もに股関節可動域が極度に狭まり、23年間、杖を離せない生活をし

てきました。2年ほど前から右股関節の痛みがさらにひどくなり、つ

ま先を床にちょっとつけただけでも耐えられない痛みが走るようにな

りました。指圧、鍼、整体、骨盤調整法など、さまざまな民間療法を

続けていましたが、いっこうに改善されません。


 そんな折、友人がこの治療法を勧めてくれました。大岩先生の元

を最初に訪れたのは昨年8月でした。個人レッスン(FI)を週1回受

けるたびに、萎縮していた右股関節周囲の筋肉や靭帯が緩んでくる

のがわかりました。指で軽くさわっているだけなのに不思議でした。

指でさわることで神経システムに働きかけてブロックをはずしている

のだとか。


 痛みで股関節に体重を乗せることができず、上体を左右に大きく

揺らして歩いていましたが、この7月には上体をあまり揺らさなくても

歩けるようになりました。


 杖なしで楽に歩ける日が来るのも夢ではないと感じています。そん

なに遠くない将来に必ずそうなるだろうと思っています。



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ギタリスト&カウンセラー 

(M.Kさん 50代男性)


私とフェルデンクライスとの出会いは10年以上前になります。

あるワーカーの方に
FIを受けたのが始まりです。


私は発声に不自然さを感じていたのですが。その時の
FIを受けた

直後はとても楽に声が出ていました。その時の感動を昨日のよう

に覚えています。


自分の身体なのに自分ではコントロール出来ない事や、身体の奥

深さを実感しました。


 そのワーカーの方が遠方だったため、名古屋の大岩さんを紹介

していただきました。当初は
ATMに時々参加している程度でした

が、ここ5年ほどは月1回のペースで
FIを続けています。


徐々に身体感覚がよみがえって来て、それまで身体を意識せずに

、仕事に一生懸命になりすぎていた自分を発見しました。身体の

声を聞きながら動く事が自分のペースだという事も分かりました

。また、それまでの身体の使い方がとても非効率的であった事も

発見出来ました。


ある時、いつものように
FIを受け、背中の緊張を解放していただ

いたら、気持ちがとても前向きに変化していた事もありました。


 楽な身体で居られる事は感性も高まり、自然に外の世界に集中

出来て仕事にもプラスにはたらいているようです。


私にとってフェルデンクライスのレッスンは、今では無くてはな

らないものになっています。



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背中の痛みと緊張 

(50代女性)

 

 

背中の痛みと緊張の治療法を探すなかでフェルデンクライスと

出会いました。

 


運動はおろか座っているのも辛かった私は、基本的に床に寝た

状態でソフトに動くグループレッスンに参加して、これは自分

に向いていると思ったのです。



先生の指示を聞きながら不可思議な動きを繰り返していると、

すっかり忘れていた体を動かす喜びがよみがえり、終わると毎

回体がすっきりしました。


 

その後個人レッスンも受け始め、関節や背骨などへの先生の丁

寧で繊細な働きかけとともに、的確な説明やアドバイスを受け

るうちに、身体のバランスの狂いや癖、自覚していた身体感覚

の誤りなどに少しずつ気づくようになりました。数ヶ月もする

と身体の細部に対する感覚がどんどん鋭くなってくるのがわか

りました。


グループレッスンの受け方も初めのころとは全く変わり、背骨

や肋骨をはっきり意識しながらよりよい動きを探るようになり

ました。今では普段でも無意識のうちに自分でバランスを調整

したり、無理のない体の動かし方を工夫したりする習慣が身に

ついています。

 


背中の痛みには先生と一緒に、知恵の輪を解くように取り組ん

でいる途中ですが、最近うれしいことに気づきました。


以前は前かがみの姿勢を続けると背中が固まり、力を入れてぼ

きっと伸ばしていたのですが、いつのまにか若い頃のようにス

ムーズに背筋が伸びるようになっていました。人生半ばを過ぎ

て体が柔軟性を取り戻せるなど思ってもみなかったことで、若

返ったような気分です。










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